看護研究 テーマの見つけ方
1. 看護研究 テーマの見つけ方
研究テーマをみつけることができる３つの場面
①○○の判断（転倒、せん妄、容体悪化）って、普段はあまり意識せずにやっているから気にしなかったけど、スタッフのみんなはどうやってるの？ 例）××のケア（特殊な状況下での清拭、術後の管理）って、普段はあまり意識せずにやっているから気にしなかったけど、スタッフのみんなはどうやってるの？注意点とか工夫している点ってある？
②ただ病棟の慣習で、何となくみんながやっているケア方法だからやるのではなく、それって本当に効果があるケア方法なの？エビデンスってあるの？ 例）ここの病棟に来たときからこの方法でやっているけど、改めて考えてみるとなぜ？
③看護をする上での規則性をみつける。 例）〇〇の特徴のある患者さんって、入院中にこうなる傾向（せん妄、転倒）があるとかって何か規則性やつながり（関連性）があるような気がしない？
疑問を研究テーマにする方法：ブレインストーミング
最初に「他者の疑問を否定をしない」というルールを共通理解しておく（自由奔放な意見は大歓迎）。
研究メンバーで、大きい付箋に疑問をできるだけたくさん書き出して、話し合ってみる（質より量）。
ベテラン看護師ほど無意識下で看護を行っているので、病棟の経験が少ないスタッフの方が、疑問がでやすいかも。
他人のアイデアに便乗してもよい
2.看護研究 良い研究テーマって何？ リサーチクエスチョン FINER
Feasible：現実的に実施可能である
Interesting：自身の興味、他者からの関心がある
Nobel：新たな発見がある
Ethical：倫理的な問題がない
Relevant：人々の幸福、社会的な利益につながる
3.研究デザイン
あなたの研究はどの研究デザインか？
1.結果って何？ →質的記述研究（質的研究）
2.結果ってどのくらい？ →量的記述研究（実態調査研究）
3.要因と結果には関係ってあるの？ 要因➀と要因➁では結果に差ってあるの？ →相関研究、介入のない仮説検証型研究
4.介入ありと介入なしでは結果に差ってあるの？介入をしたら結果って変化するの？ →実験研究、準実験研究
4.リサーチクエスチョンの構造化
質的記述研究（質的研究）
例）A病棟の患者の転倒・転落の危険因子とは何か？
量的記述研究（実態調査研究）
例）A病棟の患者の転倒・転落の危険因子が該当する割合ってどのくらいか？
相関研究
例）A病棟の患者は、在院日数と転倒・転落率との間に相関関係があるか？
介入のない仮説検証型研究：PECO
例）A病棟の患者は、転倒・転落リスクのローリスクとハイリスクでは、転倒・転落率に差があるか？
実験研究、準実験研究：PICO
例）A病棟の患者は、転倒・転落防止プログラムを実施する患者グループと、これまで通りの対策をする患者グループでは転倒・転落率に差があるか？
